こんにちは!
中村橋貫井の癒楽氣鍼灸院です!
今回は当院の治療についてお話ししたいと思います!
今まで鍼灸を受けたことがある方でも当院のような施術は初めてということが多々あったのでお話しして行きたいと思います。
どんな考えで治療していくのだろう?
ということがわかりますので特に初めての方はぜひご覧ください!
当院の治療方針は基本的に『中医学』がベースとなっています。
中医学とは中国に古くから伝わる『伝統医学』で、鍼灸・推拿(すいな)・漢方などを用いて治療を行います。
中医学と西洋医学は、健康や病気の理解、診断、治療方法において異なるアプローチを取ります。
中医学の特徴として
・全体的アプローチ…身体全体のバランスを重視し、心身の調和を保つことを重要としています。病気も『部分で生じたこと』ではなく『全体の中で生じた一つの症状』として考えているため、体内の陰陽や気血津液・五臓六腑・五行のバランスを整えることを治療の目的としています。
・個別性…患者様一人ひとりの体質や症状に応じた治療を行います。虚実(足りてないか多すぎるか)、寒熱、表裏(表面に近いか体内の奥深くか)、陰陽などのバランスを評価して行きます。脈診や舌診など独特な検査が用いられます。また問診では事細かくお話を聞かせていただきます。
例…主訴/生理痛→痛みの程度、痛みの種類(ズーン、ズキ、ジンジンなど)生理周期、不正出血の有無、経血の量、経血の色、おりものの有無と色など(色では寒熱、痛みの種類では虚実、経血量は血の状態などの情報を集めています。)細かい内容から付随するその他症状など必要に応じて様々なことを聞かせていただきますのであらかじめご了承ください。
・治療法…鍼灸、推拿(すいな)、漢方、薬膳、気功などがあります。針はバランスを整えるための経穴(ツボ)に針刺し指令を体に送ります。推拿は徒手で経絡や経穴を刺激することで治療効果を全身に波及させて行きます。
・予防思考…病気を未然に防ぐことが重要視され、生活習慣や食事、環境などの改善にもアドバイスを行います。
西洋医学の特徴は
・科学的アプローチ…解剖学や生理学に基づいて考慮される。
・診断…病気の診断にはX線、CT、MRI、血液検査などにより診断基準が明確で標準化されています。
・治療法…薬物療法、手術、放射線治療、運動療法など症状を直接的に改善することを目的としています。
と違いをあげてみました。
どちらが優れているか?という話ではなく『得意分野が違う』という認識を持っていただけるといいと思います!
簡単にまとめると
中医学=人間全体を見る(陰陽、気血津液、心身のバランスなど)/体質・症状がどのような性質によるものなのかを判断する/患者様の体質や症状の性質に合わせて治療を行う/症状が改善しても予防のため養生を行う(鍼灸・推拿・気功・薬膳など)
西洋医学=構造を見る(内蔵の状態など)/病気か病気じゃないかの判断がしやすい(数字などで判断するため)/ある程度決まった手術方法や運動、薬物療法などある程度対処法が決まっている/症状が改善したり数値が良くなれば治療完了
という感じになります。
当院の治療は基本的に中医学がベースとなるため上記のようなイメージをお持ちいただけるといいかと思います。
そのため、基本的には1回で症状が改善しても『症状が一時的に改善しただけ』であって『本当の治療』としてはまだ完了していないと考えています。
そのためある程度の治療回数を重ねることをお勧めしています。
(もちろん、症状が改善するだけでよろしければそれでも問題ありません。)
中医学がベースではあると言いましたが、院長の安藤は10年以上の経験を持つトレーナーでもあるため、体の動かし方や筋のバランスなどを考慮した西洋医学的な治療や運動指導、栄養指導なども大得意です。
中医学だけでなく西洋的な治療も行うことで2つの側面からアプローチできることが当院の最大の特徴と言えるかもしれません。
当院の理念として一番大事にしているのが『人を治す』です。
師匠からお会いするたびに1回は聞く言葉で、『症状を治すことも大事だけど症状を直した先の患者様の生活や暮らしを考えることが一番大切だよ』と。
症状を改善したり、治すことはできるかもしれませんがその先、再発しないように治療したり生活の仕方を指導することで快適に暮らせることまで患者様一人ひとりと向き合って行くことが癒楽氣鍼灸院の在るべき場所だと常に考えています。
先日、患者様から『誰にも話せないこと先生に話したら胸がスッキリした。その時から調子がいいのよ!だから話に来たくなっちゃう』とおっしゃっていただき、治療することだけが治療じゃないと患者様から教えていただきました。
中医学では心と身体のバランスはとても重要視されます。
ただ、話に行きたい。と思っていただけるのもとても嬉しいことです。
どんな形であれ『人を治す』その姿勢は崩さないようにこれからも精進して行きますのでどうぞよろしくお願いいたします。